翻刻
【右丁】
時(じ)の後に用(もちゆ)るをよしとす
午時(ごじ)の前(まへ)にあるを欲(ほつ)せす《割書:同上》
▲凡(およそ)灸(きう)法まづ上(かみ)よりはしめ
て下(しも)におはるべし又 陽(よう)に
はじめて陰(いん)におはるべし《割書:同|上》
○或人の説(せつ)に今の世(よ)の人は下
に多(おほ)く灸して下に気(き)を集(あつ)
むるがよし又 灸(きう)するにも下
より初めて上に終(おは)るべし
と未考
▲灸(きう)する時に塩(しほ)一つまみ口に
【左丁】
てかみ灸穴(きうけつ)にしきその上に
灸すれば火熱(くはねつ)を解(かい)し血(けつ)
燥(さう)をうるほし灸瘡(きうそう)をま
ぬかる
▲熱ある時に灸をいむは実(じつ)
熱(ねつ)の症(しやう)なり虚熱(きよねつ)は病症(びやうしやう)
と時とを考(かんが)へて灸するは
害(かい)なくして益(ゑき)あるべし
▲灸して膿(うみ)壊(やぶ)れば病(やまひ)いゆ
もし膿壊ざれは病いへす
灸瘡(きうそう)を発(はつ)せしむるには