翻刻
【右丁】
にてつき査(かす)【柤】をさり白きを取
ふたゝびもみて綿(わた)のごとくなし
灸する時に臨(のぞみ)て焙燥(あふりかはか)して用
ゆへし湿潤(しめりうるほ)ひたるは力少
し市店(してん)に売(うる)ものは石灰(いしはい)
を雑(まぜ)る事あり大に毒(どく)あり
択(ゑら)ぶべし
▲灸火 灸火を用るに古(こ)
法(ほう)おほしといへども急用(きうやう)
に備(そなへ)がたきには敲火(うちひ)を灯(とほしひ)
に点(てん)じて用ゆべし
【左丁】
日本居家秘用巻十一目録
○看病
此部には病(やまひ)ある時 薬(くすり)を用(もち)ひ
針灸(はりきう)を用ひて治(ぢ)する心得(こゝろゑ)
病人(びやうにん)の食物(しよくもつ)用ひやう湯治(たうぢ)
の事までをのせて病(やまひ)をのぞ
き病人(びゆあうにん)を助(たす)くる心得を委細(いさい)
にしるす
○撰医
人の病(やまひ)あるを治(ぢ)すると治(ぢ)せざ
るは医(い)の工拙(こうせつ)にあり撰(ゑら)ばざる
べからす病家(びやうか)の心得(こゝろゑ)べき
ものを此部にのする