翻刻
【右丁】
べし只よく医(い)を撰(ゑら)ひ任(にん)
じてその効(こう)をまつべし
▲看病(かんびやう)の人は病人(びやうにん)の顔色(がんしよく)
呼吸(こきう)身体(しんたい)手足(しゆそくの)寒煖(かんだん)熱(ねつ)の
往来(わうらい)腹内(ふくない)の虚実(きよじつ)二便(にべん)の
多少(たしやう)清濁(せいだく)汗(あせ)の有無(ゆうぶ)すべ
て心をつくしこゝろみて医(い)に
も告(つげ)知(しら)しめみづからも考(かんがへ)
見るべし医(い)にのみ任(ゆだ)ぬへ
からす医(い)は一日の中(うち)暫時(ざんじ)
うかゞひ見るはかりなれば
【左丁】
明医(めいい)とよばるゝ人も誤(あやま)る事
あらんまた病人の看病(かんびやう)を
婦女(ふじよ)に任(にん)ずべからす婦女(ふじよ)は
介抱(かいほう)の助(たすけ)とすべし女の性
はおろかなるものなれば婦
女のあやまるより軽(かろ)きもお
もきにいたり或(あるひ)は死(し)にいたる
ものおほし男子(なんし)たる人み
づから考(かんが)へ知(しる)へし
▲病(やまひ)すでに発(おこ)るに及びては
皆 虚(きよ)に属(ぞく)するなり邪(じや)の