翻刻
【 右丁】
よく問(と)ひてその法をまもる
べし怠(おこた)るべからす医者
良法(りやうはう)を施(ほどこ)。すいへども病家
始終(しじう)此道を誤(あやま)れは功(こう)あ
るべきも功なかるへし
▲人(ひと)病(やまひ)ある時 針(はり)すべきあり
専(もつはら)ら【衍】灸すべきあり先(まづ)針
して後(のち)灸(きう)すべきあり又薬
を専(もつはら)ら【衍】用ゆべきあり或は食
治すへきあり薬治(やくぢ)して後
灸すへきあり或は針灸薬
【左丁】
兼(かね)施(ほとこ)すべきありともに欠
べからす又 始中終(しちうじう)を詳(つまびら[か])にし
て施(ほとこ)すべししかるに近世(きんせい)の
人 病(やまひ)あるに臨(のぞみ)てはおほくは
薬を用ゆべきを知りて針
灸あることをわする針すべ
きは知(しる)人もあれど医(い)も
その派(は)をわかちおの〳〵その
よろしきを施すことを失(うしな)ふ
甚(はなはだ)しきにいたりては薬医(やくい)は
針治(しんぢ)に害(かい)ありとし針医は