翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

居家養生記 - 翻刻

居家養生記 - ページ 62

ページ: 62

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【右丁】 薬治(やくぢ)に効(こう)なしとすわきて 食治と灸治には心を用ゆ る人もまれなり病(やめ)る時も 益(ゑき)ある事をしらす適(たま〳〵)用ゆ る人あれば習(なら)ひてその理に 通(つう)ぜざるより効なきものとし 或は偏僻(しんへき)【ママ】の治法(ぢはう)として一概(いちかい)に 用(もち)ひずしかもその理あるを ふかく求めざるも疎(おろそか)なり各 その宜(よろし)きにかなひなばいづれ をか偏(へん)なりとせん只その術(しゆつ) 【左丁】 にくはしからざるぞ本意(ほゐ)なき 食治灸治は治法(ぢほう)の中(うち)尤補 なるものなり薬治(やくぢ)は兵を用(もちゆ) る類(たぐひ)といへり薬治(やくぢ)針治(しんぢ)と もに補瀉(ほしや)ありといへどもそ の補といへるも食用(しよくよう)灸火(きうくは) を以 補(おぎな)ふには同しからざるへ し同じくは内(うち)を助(たすけ)て治(ぢ)する を上策(じやうさく)とすへし薬(くすり)の補と いふも参茋(じんぎ)の類には過(すぎ)す 針(はり)には瀉(しや)ありて補(ほ)なしともいへり