翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

居家養生記 - 翻刻

居家養生記 - ページ 65

ページ: 65

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【右丁】 ならずんは寧(むしろ)良医(りやうい)となれ といへるも仁術(じんじゆつ)の故ならず や己(おのれ)立(たゝ)んと欲(ほつ)して先(まつ)人を達(たつ) すとの聖教(せいかう)にしたがひなば 病人をあはれむに真切(しんせつ)にして おのづからその術(じゆつ)にくはしくな りその報礼(ほうれい)も招(まね)かずして来(きた) るべし木にむかひて魚(うを)を求(もと) むるの類(たくひ)なる事なかれ二 芸(けい) に名(な)あるものは庸(もちひ)られずといふ 事なしともいへり只利のみ 【左丁】 心としてその術(じゆつ)にくはしからず 人の生命(せいめい)を損(そん)ぜは報礼(ほうれい)は 来(きた)らすして天の罸(はつ)をうく べし人の病を見る事 己(おのれ)病(やめ) るかごとくせよとはいへらずや 人の生命をあづかるの職(しよく)に 居(ゐ)て商家(しやうか)の業(ぎやう)にひとしき 思ひをなし病者を見る事 真切(しんせつ)ならずその術(しゆつ)に明(あきら)かなら ず人の生命を損(そこなは)ん事 天誅(てんちう) おそれざらんやもしみづから