翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

居家養生記 - 翻刻

居家養生記 - ページ 67

ページ: 67

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【右丁】 ば病(やまひ)あるとき益(ゑき)おほし人 無益(むやく)の事に心を用ひ宝(たから)を も費(つゐ)やせどもかゝる事には 怠(おこた)れるはあやまれり ▲薬剤(やくざい)は大かた有毒(ゆうどく)の物にし て病をせむるの具なり実(じつ) したる人にはつよく攻撃(かうげき)す るともその病に的中(てきちう)せば 効(こう)ありて害(かい)なかるべししか れども早(はや)く薬をやめて調(てう) 和(くは)すべし古人(こじん)の病は十 分(ぶん) 【左丁】 に追 去(さる)べからずといへるも薬 品(ひん)は偏(へん)気の物なればなり 況(いはん)や虚人(きよじん)には的中(てきちう)すると も攻撃(かうげき)の剤(ざい)を久(ひさ)しく用 ゆるときはやかて害(かい)あらん病 七八分に去(さり)なばよく保養(ほよう)し て残病(ざんひやう)は自然(しぜん)とさるをまつ べし医(い)たる人もその術(じゆつ)に 達(たつ)せざるは攻撃(かうげき)すべく補(おきな) ふべきを思へともその時 を失(うしな)ひ或は虚実(きよじつ)を見る