翻刻
【右丁】
に明(あきらか)ならずして害(かい)をいたす
ものおほし謹(つゝし)むべし
▲傷寒(しやうかん)痢疾(りしつ)傷食(しやうしよく)のごとき
は急病(きうびやう)なりこれらは頻(しきり)に
医(い)を撰(ゑら)びかゆるも可(か)なり
一切 虚損(きよそん)の症(しやう)は薬によりて
効(こう)を見る事 速(すみやか)ならずその
中(うち)を考(かんが)へ医(い)をかゆべし食
治灸治をかねて徐々(じよ〳〵)に効(かう)を
見るべし
▲久病の後は飲食(ゐんしよく)を節(せつ)に
【左丁】
して房室(ほうしつ)をいましめ保養(ほよう)
すべし殊に腫脹(しゆちやう)を病(やみ)たる
後此 禁(きん)をまもるべし犯(おか)せ
ばふたゝひ発(おこ)りて救(すく)はれす《割書:医宗|粋言》
▲痢(り)をやむ人物に傷(やぶ)られた
る人 遠(とを)きにおくる時はいか
にも静(しづか)にかき乗(の)せておくる
べし乗物(のりもの)車(くるま)などに乗せ
て動(うご)く事みだりなれは痢(り)
疾(しつ)は下隧(げたい)【ママ】の病なれはいよ
〳〵下隧をそへて危(あやうき)にいたる