翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

居家養生記 - 翻刻

居家養生記 - ページ 70

ページ: 70

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【右丁】 ○温泉には病ある人にあら ずはかろ〴〵しく浴(よく)すべからず もし温湯(おんとう)にいりて後 虚憊(きよひ)【ママ】 せば病にしたがひ薬及 飲食(ゐんしよく) を以て保養すべし○按ず るに温泉は地中(ちちう)至陽(しよう)の気 より湧(わき)出るものにして人これに 浴(よく)すれは湯 気を助(たす)くるの功 ありしかれどもその温泉 の根となるもの違(たがひ)ありて其 効も異(こと)なり本朝にも所々に 【左丁】 温泉(おんせん)おほく入浴(にうよく)する人もおほ ししかれどもその理をふか く考(かんが)へざる故に入浴の法も 審(つまびらか)ならず効(こう)あるべきも全(まつた)く 効を得ず間(まゝ)害(かい)あるも見え たりおよそ本朝(ほんてう)の温泉は 明礬(めうばん)と硫黄(いわう)との二 物(ぶつ)を根(ね)と して涌(わき)出るものおほし明礬 より出る湯は皮膚(ひふ)の瘡毒(さうどく)類を 愈(いや)すに尤効おほし硫黄より 出る湯の中風等の病に効あ