翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

居家養生記 - 翻刻

居家養生記 - ページ 71

ページ: 71

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【右丁】 るは専(もつは)ら経略(けいりやく)を温(あたゝ)め湯 気を 助(たす)くるが故に自然(しぜん)と気血(きけつ)順(じゆん) ずるが故なり又 瘡毒(さうどく)滞(とゞこほ)り たる人に効あるも経略を湿 め余毒(よどく)を温散(うんさん)するが故なり すへて即効(そくこう)あるもあり又 年月を経(へ)てしば〳〵浴(よく)せざれ は効なきもあり皆病の浅(せん) 深(しん)と体力(たいりよく)の強弱(けうじやく)によれる也 又その病に応ずると応ぜざる とはその温泉の性(せい)によれる 【左丁】 なりすべて針薬(しんやく)験(しるし)なき難治(なんぢ) の症(しやう)も湯治(たうぢ)を兼(かね)てよく保養(ほよう) すれは効(こう)あるものおほし然る を世の人是を審(つまひらか)に考(かんが)へざるを かなしむが故にみづから考へて 世の人とともにせん事をねが へれとそれを明察(めいさつ)すべき 智なきをくるしむ世にはその 才智(さいち)ある人なきにはあらじ 識者(しきしや)これを世にひろく施さ ば万世の幸(さいはひ)ならん