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【右丁】
に病家の人 医(い)の道一向
にくらくしては医を撰(ゑら)ふの
道にくらく親族(しんぞく)の贔屓(ひいき)
傍人(ほうじん)の評議(ひやうき)にまかせ効(こう)な
き薬をも久しく用ひ微功(びこう)
あるをも大効なしとして
医をかへ治をあやまりて活(いく)
べきも死(し)にいたる不 慈(じ)不 孝(こう)
の罪(つみ)のかれかたし
▲医を撰ふには学才(がくさい)あり
て功をつみたるを求むへし
【左丁】
学才(かくさい)ありても治 功(こう)を積(つま)さ
るは治効少し医(い)三世なら
ざれはその薬を服(ふく)せずとの
聖人(せいじん)の方言も数世(すせい)医の功
をつみたるをとり給ふなりし
かれども数世の医或は老
医たりとも工拙(こうせつ)はその人の
明(めい)と不明によるべし一概(いちがい)に
論(ろん)ずへからず今の医者お
ほくは諂(へつら)ふものありて面をや
はらかにして人の心をとり偽