翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

居家養生記 - 翻刻

居家養生記 - ページ 75

ページ: 75

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【右丁】 中古(ちうこ)以来世に盛(さかん)なる病あり しかるにこれらの病は古人の 論(ろん)詳(つまびらか)ならざる故に治を誤(あやま)る ものおほし古人の論方ある をだに真切(しんせつ)に求めざれは 新 意(い)を発明(はつめい)する事のな きもむべなり近世の意医 の風(ふう)を見るに略(ほゞ)軒岐(けんき)の書 の文字を知れは実(じつ)に得たり と思ひその辞(ことば)を誦(しやう)して俗 耳を驚(おどろ)[か]しわか術(じゆつ)をかざる 【左丁】 の備(そなへ)とすその病論(ひやうろん)を考(かんが)ふれ は座上に安居(あんきよ)して急変(きうへん)の 事をはかるがごとく是(ぜ)に似(に)て 非なるのみなりこれ聖賢(せいけん) 立言の微意(ひい)を実(じつ)に熟得(じゆくとく) せず事情(じじやう)に変通せざれば なり又古今の方書 汗牛(かんぎう) 充棟(しうとう)かぞふるにいとまあらず 然るを一二の方書を見るも 回春(くはいしゆん)入門等によりて病 症(しやう) 方意ともに明ならす闇然(あんぜん)