翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

居家養生記 - 翻刻

居家養生記 - ページ 80

ページ: 80

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【右丁】 も形気(けいき)ともに実(じつ)したる 人も治(ぢ)を誤(あやま)れは害(かい)あり 虚人(きよじん)にはよく斟酌(しんしやく)すべし 世(よ)の諺(ことはざ)に大病人に医(い)をかへ 薬を用るに一旦(いつたん)験気(げんき)あり てしかも治(ぢ)せざるは死症(ししやう)と す是を考ふるに薬を以て 病をせむる故(ゆへ)一旦 効(こう)を得(う)る がごとくなれどももとより 拙(つたな)き元気(げんき)薬の為に傷(やぶ)ら れいよ〳〵よはくなりて遂(つゐ) 【左丁】 に死(し)にいたると見へたりたとへ 的中(てきちう)の薬なりとも元気(げんき) よはりては偏(へん)気の薬を以 元気を助(たす)け病を追去(おいさる)こ とはなりかたし況(いはん)や不(ふ)的中 の薬をや元気(げんき)をやぶるの 賊(ぞく)なるべし平生(へいぜい)の病にも 的中(てきちう)せざる薬を服(ふく)せんより 只 食治(しよくぢ)をなして快復(くはいふく)の時 を待(まつ)にはしかじ漢書(かんしよ)に病 ありて治せざれは中医(ちうい)を