翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

居家養生記 - 翻刻

居家養生記 - ページ 82

ページ: 82

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【右丁】 虚症(きよしやう)とは見れども虚(きよ)極(きよく) にいたらざれはさほどにも思 はず病家へ対(たい)しさほど真切(しんせつ) もなく大概(たいがい)の淡剤(たんざい)に病を せむる薬品(やくひん)をいろ〳〵加味(かみ)し ざらりと療治(りやうぢ)して食治 灸治(きうぢ)の沙汰(さた)もなければ 病家もさまで大病とも思 はすはからずして日月(ひつき)を経(ふ)る にしたがひ元気よはり病勢(ひやうせい) つよく一 朝(ちやう)大に虚熱(きよねつ)発(はつ)し 【左丁】 熱(ねつ)さむれは病人くたびれ悪(あく) 症(しやう)をあらはす遂(つゐ)に救(すく)ふべから すつゝしむべし ▲薬剤(やくざい)にて補(おぎな)ふといふは臓腑(ぞうふ) の偏(へん)に不 足(そく)したる処(ところ)を助(たす) くるの術(じゆつ)にして米穀(べいこく)を以 身(み)を養(やしな)ひ灸火(きうくは)を以て陽(よう) 気(き)を助(たす)くるには同じからす 久しく用ひて恐(おそ)れなし とすべからす此理(このり)を知(し)らざる 人は攻撃(かうげき)の剤(ざい)の害(かい)あらん