翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

居家養生記 - 翻刻

居家養生記 - ページ 83

ページ: 83

翻刻

【右丁】 ことを恐(おそ)るれども補薬(ほやく)にも 害(かい)ある事を知(し)らす薬剤(やくざい)を むさぼり却(かへつ)て病をもふくる 類(たくひ)世(よ)におほし攻撃の剤(ざい)も 古人(こじん)故(ゆへ)ありてもふけ置れ しなりよくその虚実(きよじつ)と 病床(ひやうしやう)を明(あきら)かにして用ゆる ときはその効(こう)あるべししかる をその虚実病症を明に せず妄(みだり)に用ひて害(かい)をまね き或(あるひ)は用ひて効(こう)あるべきに 【左丁】 もおそれて用ひず去(さ)るべ きの病を去る事を得(ゑ)ずし て遂(つゐ)に死(し)にいたり或は一生 廃(はい) 人(しん)となるの類(たぐひ)もまた世(よ)にお ほし或(あるひ)は病をせむるに失(しつ)し 或は補(おぎな)ふに失(しつ)す皆(みな)後世(こうせい)不 明(めい) のいたす所なり病家その 理(り)にくらきはむべなり医(い)たる 人その道に闇(くら)きはいかにぞや ▲虚(きよ)したる病人には食用(しよくよう)を 節(せつ)にして脾胃(ひゐ)を助(たす)くるを第一