翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

居家養生記 - 翻刻

居家養生記 - ページ 84

ページ: 84

翻刻

【右丁】 として薬を少つゝ用ひ寛(くはん) 々(〳〵)と効(しるし)まつべし的中(てきちう)の 薬にても穀気(こくき)の養(やしなひ)より おほく用ゆれはかへつて 害(かい)あり米穀(べいこく)は平和(へいわ)の物 薬物(やくふつ)は偏気(へんき)の物なれば也 ▲およそ虚損(きよそん)の症(しやう)を補に は薬を少く飲(のん)て緩(ゆるく)く【衍】效(しるし) をとるへし風湿(ふうしつ)の症(しやう)を 攻(せむ)るには多く飲(のみ)て速(すみやか)に 効をとるへし○案(あん)ずるに 【左丁】 今 本朝(ほんてう)の薬剤(やくざい)すべて 量目(りやうめ)少し或人の曰 本朝(ほんてう) の人は中華(ちうくは)の人よりは生稟(せいひん) よはき故(ゆへ)なりとしかるに今 瘡毒(そうどく)を病る人 専(もつは)ら土茯苓(どぶくりやう) の大剤(たいざい)を用ゆ尤小 剤(ざい)にて効(こう) なきに大剤を用ひて効を 得(う)るものおほししかれば その他(た)病邪(ひやうじや)を去(さ)るに大剤 に効あるものあらん病症(ひやうしやう)と 薬剤とを考へ心を尽(つく)す