翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

居家養生記 - 翻刻

居家養生記 - ページ 88

ページ: 88

翻刻

【右丁】 益(ゑき)ぞや一二の草薬(そうやく)たりとも 効(こう)あるものはその病に対(たい)し ては良薬(りやうやく)なり雑病(ざつびやう)たりと も人の苦(くる)しむは同し人の位(ゐ) 階(かい)を定(さだ)むるごとく一向に軽(かろ)ん じいやしむべからず且(かつ)病家 に薬性(やくしやう)を考(かんが)へずして用ゆる をそしれども古人(こじん)の弁(べん)ぜ ざるは病症(びやうしやう)薬性(やくしやう)ともに今 の医(い)の考(かんが)へ知(し)らざる事は 病家の人に大に異(ことなる)ことなし 【左丁】 五十 歩(ほ)にして百 歩(ほ)を笑(わら)ふの 類(たぐい)なるべししかるのみならず 用ひて治効(ぢこう)あるをも理外(りぐはい)と し偶中(ぐうちう)としてその理(り)を求(もと)め ず疎(おろそか)なるかれ治するべきの 理(り)あればこそその効(こう)あり何(なんぞ) 理 外(ぐはい)偶中(ぐうちう)とのみせん皆これ その道に真切(しんせつ)ならずして考(かんかへ) しらざる怠(おこたり)なるべし志(こゝろさし)あらん 人は熟思(つよくおも)ひてはげまざらんや 玉札(きよくさつ)丹砂(たんしや)赤節(せきせつ)青芝(せいし)牛溲(ぎうしう)