翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

居家養生記 - 翻刻

居家養生記 - ページ 89

ページ: 89

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【右丁】 馬㪍(ばぼつ)敗鼓(ばいこ)の皮まで收(おさ)め蓄(たくは) へ用(よう)を待(まち)て遺(のこ)す事なきは 医師(いし)の良(りやう)なりといへり古書(こしよ) にのせざる一二の単方(たんほう)といふと もその理(り)を暁(さと)りて用ひなば 効(こう)あらん病家もまた一味の草(さう) 薬(やく)なりとも医(い)の功(こう)を軽ん ずる事なかれ病(やまひ)治(ぢ)しなば 万斤の貴薬(きやく)より勝(まさ)れり又 古書にありとも誤(あやま)りなき にはあらじ尽(こと〳〵)く書を信(しん)ぜは 【左丁】 書なきにはしかずとかや皆(みな)医(い) の明察(めいさつ)にして妙用(めうよう)を得(う)るに ありしかるに古人(こじん)の方論(ほうろん)も わか智(ち)の及(およば)ざるは捨(すて)てその理(り) を求(もと)めずして古人の微意(びい) をさとらずあるひは古人の謬(あやまり) あるをも用ひて察(さつ)せず或は 単方(たんほう)和方(わほう)のごときは一向(いつかう)に 軽んじて察(さつ)せず常に臨機(りんき) 応変(おうへん)するは医(い)の妙用(めうよう)なり と口に誦(しやう)するともその臨機(りんき)