翻刻
【右丁】
して気(き)重(おも)きものは功力も
あるべけれど味 薄(うすく)して気
軽きものはすでに余味な
し君臣(くんしん)左 使(し)の宜(よろし)きには
かなふべからす若(もし)薬剤(やくざい)に
貴薬ありて貧(ひん)者の為に
やむことを得(ゑ)ざるときは二三
貼の滓(かす)を合(がつ)して一貼の煎(せん)
法を以て煎し用ゆるも可(か)也
▲振(ふり)出し薬は小児の薬を飲(のま)
ざるに時々しぼり出し一口づゝ
【左丁】
用ゆる疎略(そりやく)よりおこれり
およそ薬に形(けい)気 厚薄(こうはく)軽(けう)
重(ぢう)あり振(ふり)出して出ざるもの
おほし出(いづ)るものばかり飲(のみ)て
は方剤の詮(せん)なきのみにあら
ず効(こう)もなかるべし煎じ
て用ゆべしことに小児はお
ほく飲(のま)ざるにはいよ〳〵濃く
煎じ薬(やく)力のあるやうにす
べし
▲丸薬(ぐはんやく)の法 下 焦(せゝり)の丸薬