翻刻
【石柱】
左りみぞおちむら道
【右頁・上部】
ほうれんそうは
じやごへもんがふくちうへは
いり とほうにくれていたりしが さて
しもあるべきことならねは そことも
しらぬ はらのなかを あしにまかせて
さまよいしが おもはすも はらのうちの
あるじ 米つぶに行あいて ひめのやくそく有る
さても蛇五右エ門がはらのうちのぬし
米つぶは よはひかたむきけれとも 子のなきこと
をかなしみ みそおちむらの【動悸あるいは当帰ヵ】大明神へ
くわんをかけ かんする日のかへりがけに ほう
れん草に ゆ【別本にて】きあひ だん〳〵のはなしをきく
わがやへともないかへり むすめにこ□【「と」ヵ】はなしにける
〽ほおむとゝひす■□いわれ子とてもなし
ころはひのしろにさへあぢしで
いのりしかいありてそこもと
【右頁・下部】
それはあり
かたうござりますよそに
たのむかたかた なきみなら
こふひん【不憫】
をかけ
てくだ
さり
ませ
ゆきあふこと まことに神の
おんひきあわせなれは
そ□し われらところへ
おこしあれは さゝ
【左頁・下部】
ふだいのさむらい
むかさく
むさへもん
はてさて
うつくしき
女しやうかな
とんと
きくのじやう
ふたひかほと
【舞台顔ヵ】
きている
われらははらが
へりま大こん
はやくうちへかへつて
いのき【胃の気ヵ】をやしない
たひ
やつこあわ平
【参照 東京都立中央図書館所蔵本 https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100053676/viewer/4 /九州大学所蔵本 https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100023745/viewer/15】