翻刻
【右頁・上部】
よこはらの
さと
天すう
たかをの
もみぢ
【左頁・右上部】
きりもちももみちけんふつに
いで【別本「で」。この本は「で」の上から太く「く」と書く】ほうれんそうを見
そめる
〽アノむすめは うつくしいか こちらに
いるやつは われらきつい
きんもつ〳〵
松魚(かつを)はつ之助
【右頁・右下部】
ほうれんそうひめ
つれ〳〵のあまり こ
はらのさと てんすう
たかをのもみちけん
ふつとして いでられけるが
かつをのうつくしさ
みとれこれよりわり
なきなかとなりに
けり
〽これなふぐあのとのこは
お名はなにというそ
とうぞ きゝまして
たもれ とんと
市川門之介と
いふやくしやだの【「やくしやニ その」と読めないでしょうか】
まゝ■にんき
【右頁・左下部】
〽おひめさまはた【或は「さ」ヵ】り□へすはやいと
わたくしも一目みるよりこいの
たね あんなとのこかはらにも
□□□
【左頁・右下部】
かつをも じやごへもんがはらへ は入り
とせん【徒然≒退屈】のあまり おに【「な」の誤記か】じくもみち
ゆうらんにいでけるが ほうれんそう
ひめをこれも見そめ あいぼれ【相惚れ=相思相愛】の
なかとぞなりにける
とんだうつく【注】な
ものもあるもの
はらのうちだとて
もばか
なら
ぬ
まつ
ばや
の
そ
め印
もそこ
のけときた
〽おらが
だんなが
もはや
見こん
だ
そう
だ
【注 「うつくし(美し)の「うつく」が語幹のように意識されて独立したもの。美しいさま。】
【左頁左端】
きりもち角弥
けらい
からし門
【参照 東京都立中央図書館所蔵本 https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100053676/viewer/6 /九州大学所蔵本 https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100023745/viewer/17】