翻刻
のにて風味宜く粮(かて)となして余程之益なり各心かけ
用ふべきことなり
蕪飯(かぶめし)の炊(たき)やう
蕪(かぶ)を細(こま)かにきざみて塩(しほ)水にて洗(あら)ひ米一升の中へ五合
計もいれ又外に味噌豆二合いれて米と交(まぜ)合して炊
くべし水加減は常の通りにてよし蕪より水いづれば程(ほど)
よく豆も煮(にえ)るものなり此法は上州 伊香保(いかほ)の人の伝に
して至極(しごく)風味もよくくひよき飯也なるべくは豆は宵(よひ)よ
り水に浸(ひた)しておくかたよし
沙羅沙飯(さらさめし)の炊(たき)やう
大根の葉を細かにきざみ塩にて能(よく)々 揉飯(もみめし)の水の
ひきゞはへちらすべし米一升 割麦(わりむぎ)五合大根葉四合
の分量なり干葉飯.大根飯.芋飯.なども粮(かて)とする
には此分量にて炊べし釜よりうつすときよく〳〵交(まぜ)
ざれば食(くひ)にくし
粟飯(あはめし)の炊(たき)やう
粟をよく〳〵とぎて二日程も水に漬(つけ)おき米一升 割麦(わりむぎ)一
升粟一升三色同分量にて能々まぜあはせてたくべ
し殊(こと)の外ふえるものなり水加減常の如くにてよし
啇陸(やまごばう)を植(うへ)べき事