翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

(長命)養生教草 - 翻刻

(長命)養生教草 - ページ 20

ページ: 20

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田舎(ゐなか)へたのみて山 牛房(ごぼう)の根をとりよせ庭(には)へうゑおくべ し二月ごろより芽(め)をふきてだん〳〵に成長(せいちやう)し夏にいた れば葉しげりておひかさなる其 時(とき)下葉からつみきり て汁(しる)の実(み)にすべし用ふるには爪(つめ)にてひきさき塩(しほ)にて 能(よく)々 揉(もみ)水にてさらし用ふべし庖丁(はうちやう)にて切ときはえご みいでゝ食しがたし葉をとるにもつまみきるべし跡(あと)よ り忽(たちまち)芽(め)いづるものなり二本もうゑおくときは至つて 重宝(ちやうほう)にて汁(しる)の実(み)にことかくことなし其上水を利す るの効あれば常に食して至てよし     空地(あきち)へ植(うへ)おくべき野菜(やさい)の事 裏屋(うらや)にて手ぜまの者は是非(ぜひ)なけれど少しにても空地(あきち) を持(もち)たる者(もの)は野菜(やさい)をうゝべきことなり款冬(ふき).三葉(みつば).地膚(はゝき). 蘘苛(めうが).独活(うど).蓼(たで).苦菜(ちさ).生姜(せうが)。蕃椒(たうがらし)の類ひはいづかたへま きても成長するものなれば心を用ひてうゑおくべし 又 蕃椒(とうからし)の葉をひたし物にしたるは甚 美味(びみ)なるものなり 江戸の人は余(あまり)しらねど近在(きんざい)にては折々いだすことあり     雪花菜(きらす)の貯へやう 豆腐(とうふ)のからは平日 下直(げじき)なるものにていつにてもある物 のやうにこゝろえるは大なるまちがひなり大 飢饉(きゝん)となり ては豆腐などのくへる訳にはいかぬことゆゑ其こゝろがま