翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

灌水伊呂波歌 - 翻刻

灌水伊呂波歌 - ページ 11

ページ: 11

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【右丁】 一滴(いつてき)だにのまず まして潅水(くわんすゐ)なぞとおもひも よらざりしかば人(ひと)にもいたくとゞめしを 今(いま) 無病(むひやう)の身(み)となりて 其功(そのこう)うたがふ と ころ なければ四方(よも)の人々(ひと〴〵)試(こゝろ)みてわが あざ むか ざるを知(しり)給ふべしさてまた潅水(くわんすゐ)の効(こう)を発明(はつめい) すといへどもそのことなるをあやぶみ て すみ やかに潅水(くわんすゐ)することを はゞかり又は服薬(ふくやく)せずんば いかゞとあやぶむ人(ひと)もあれば予(よ)養老散(ようらうさん)といふ こぐすりを施薬(せやく)すれば人々(ひと〴〵)心(こゝろ)おきなく 是(これ)を服(ふく)して潅水(くわんすゐ)すればいさゝか動(とう)ずる事 【左丁】 なふして効能(こうのう)もまたすみやかなり な ほ くさ ぐさの主治(しゆぢ)はわが前(さき)にあらわす瀑布(ばくふ)功能(こうのう) 記(き)にくわし 時に 天保八酉の春 駿河町(するがてう)の寓居(ぐふきよ)にしるす              橘 尚 賢 【印】 雑司谷 片山賢 潅水伊呂波《割書:終》