翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

灌水伊呂波歌 - 翻刻

灌水伊呂波歌 - ページ 13

ページ: 13

翻刻

【右丁】  かつけ         らうしやう【注①】 せんき【疝気】  りういん【溜飲】    しやく       つかへ  づゝう         かたせなかいたみ  かたはり  のぼせ         づさう【注②】   ふうがん【注③】  たゞれめ        やみめ       しよがんびやう【諸眼病】  はのいたみ       むしば       みゝなり  みゝとをく       ふじんちの道    ながちしらち【注④】  つきやく【注⑤】みず だいべんふつう   しもひえ  だつこう【脱肛】   はすぢ【注⑥】   しよぢしつ【諸痔疾】  さうどく【注⑦】    ほねがらみ【注⑧】 りびやう【注⑨】 【注① 労症=労咳(ろうがい)に同じ。】 【注② 頭瘡=頭にできるおでき。】 【注③ 風眼=淋病に感染して起こる急性の結膜炎。】 【注④ 長血白血=長血は子宮からの長期間の不規則な出血。白血は膣から分泌される白色の液体が増えて排出されるようになった状態をいう。こしけ。】 【注⑤ 月経のこと。】 【注⑥ 蓮痔=痔瘻(じろう)に同じ。】 【注⑦ 瘡毒=性病の一つ。梅毒。】 【注⑧ 骨絡み=梅毒が全身に広がり、骨髄までも侵す事。またその症。】 【注⑨ 痢病=今日の赤痢の類。】 【左丁】  ひぜん 年来振慄悪寒して夏といへども綈【衣偏に弟は誤記ヵ】袍にあらざれば 土用の内を凌く事あたはざる病人数人を予潅水 にて平復せしめ其外潅水の経験多し且寒 熱注病とて古人の著しき法歴史にみえたり くはしき事は潅水編にのせたれは今こゝに略す右 功能の内医家病家ともに信用せず疑念を起す 条あれども予数年諸人に試みて一々経験ある をしるす請ふ努々疑ふ事なかれ尤重き病症 うたがひある効能等にも潅水にそれ〳〵の法あり