翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション1

腹内養生主論 3巻 - 翻刻

腹内養生主論 3巻 - ページ 3

ページ: 3

翻刻

【右丁上】 慎言語以養其徳節飲食以(つつしんでげんきよをもつてそのとくをやしないいんしいをせつにしてもつて) 養其体(そのたいをやしなふ)といへりとくにはせ川丁 へんに一九といふなまけものあり生とく のいやしぼうにてとかくなんでも見るもの をくいたかりはぢもぐはいぶんもかまわず くいたいがやまひ也 このせつはあ まりくい すごして ひゐはそこ なひげん きはお とろへ ものにたい くつしてくさ ざうしのさくさへ できずなんぞ しゆかうをかんがへ よふとするとつへ ねいつてしまいにし むらよりはたび〳〵の さいそくあんじつかれて とろ〳〵とまどろみし うちにふしぎのゆめを 見るまことにゆめは五ぞうの 【左丁上へ】 【右丁右下】    〽このおとこのくい    たいやまいはいくら    いつてもきかぬから   くすりをのんでも   じきにまたくう  からこのうへははら のうちへいしやを かかへておくより  ほかはしかたが    ないといふもんだ   さて〳〵こまつた      おとこだ 【右丁左下】  〽これはごくろうでござり  ますこれへおいでくだ  さりませのどのあいだの ろじがせもふこさります いぬのふんをおふみなされ ますなこのおとこのことで ござりますからいぬのふん  でもたべかねはいたし     ませぬから 【左丁上】 わづらひといふにちがい なし一人のいしや一九がま くらもくにてわれはかい原 とくしんといふもの也その ほうのげびぞうより はらのうちの五ぞう こと〴〵くわづらひと なりわれにりやうぢ をたのみ きたれり これによつて いまそのほうがくちの うちへはいるなりこと わりなしにとび こまばたちまち がり〳〵とかみくだ かれんことをおそれて ちよつとわたり をつけてとび こむ也といふ うちに一九が くちのうち よりゆめが むかいにいでかの かいばらを  どう〳〵して   口中へとびこむそ    ふしぎなり