翻刻
【右丁の看板も文字】
天下一
やふくすし
竹斎
くわくらんになきなた
かうしゆふりたてゝ
たからはをゝし
ほねきりのいしや
やふくすしちくさい事にあはぬみの
てからをいふもわやくはいさい
【左丁】
其ころ何(なに)人とはしらす又一しゆをそ書(かき)
そへける
やふくすし血(ち)くさい事にあはぬ身(み)の
手(て)からをいふも和薬(わやく)はいさい【配剤】
ちくさいは去(さる)かたへ朝(あさ)みやくにゆき。かへるさ
に我(わか)門前(もんせん)のがくにかきそへたる。狂哥(きやうか)をみて
とむねをつき【注】て立(たち)やすらふ折(をり)ふしにら
みの介かへりて右(みぎ)の次第(しだい)をかたり侍れは。竹
斎なのめならす思ひ。それよりにらみをめし
つれ。いきもつきあへす。長者(ちやうしや)のもとへまかり
【注 と胸を衝く=びっくりする】