翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

竹斎狂歌物語 3巻 - 翻刻

竹斎狂歌物語 3巻 - ページ 12

ページ: 12

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【右丁】 ものまう【注】はふてうちへいれは。長者はおり ふし、ゆあみしてありけるか。其事(そのこと)をはり。 立出(たちいて)たいめんあるに。にらみの介か引(ひき)あはせ 竹斎か。弁舌(べんぜつ)ふるなもかくやと覚(おほえ)たり。かゝ りける所に。長者とふていはく。なとそれほと よきさいかくを以(もつ)て。療治(りやうぢ)もつはらにはなき ととへは竹斎こたへていはく。我(われ)りやうぢをせ さるにあらす。たゝ果報(くわほう)のほとこそつたな けれ其ゆへは。はしめて大 病人(ひやうにん)にあひ。やう〳〵 くすりもまはり時分(しぶん)には。かの病人の一 門(もん) 【左丁】 我ふるかみ子に。もめんはおりのよそほひ を見ては。くすりのまはるか。又さもな きといへるは。きんみもなくあの。やぶ くすしか何(なに)をしなしてんや。たうとい寺(てら) は。門(もん)から見ゆるとこそいひならはせり へたなればこそ。あのていなりとて。かの けんのはおりに。あんだのりものをのま するのみならす、今まてのやふくすしの薬(くすり) ちかひせぬこそ。うれしけれなといふうちに 大かた我なをしてをきたる病(やまい)なれは一二ふく 【注 「物申す」の略。他家を訪問する時に使う挨拶の言葉。ごめんください。】