翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

竹斎狂歌物語 3巻 - 翻刻

竹斎狂歌物語 3巻 - ページ 23

ページ: 23

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【右丁】 みやこへかへりて後。いかなる人とか。ちきりを こめん。とみさかへなは。つたへきゝたりとも うれしくあるへきなと。思ひしれと。また 其にきはしきかたに。ひかれて我事 忘(わす)れ 給はんなと。あらまし事【注①】思へるもわりなき や。さて立出物こしより。にらみの介にあひ 侍るもいとはつかしき。にらみ竹斎をいさめ 奉(たてまつ)るはむかしより。此 道(みち)にまよふはつねの事 なれと。あるひは其 家(いゑ)とめる人か。または其 身のやんことなきつかさくらゐに。のほれ 【左丁】 る人こそかゝる。あた〳〵敷(しき)には。かゝつらへなと からのやまとの文(ふみ)のことを引(ひき)て。とやかく。う しろみいふは。はしはたゝすといへとも。猶(なを)さし あたりたるやうにて。むねつふるゝわさ也 竹斎もにらみは。つよくいさむる。又 今度(こんど) 云(いひ)をきたる事あれは。せんかたなく。たゞ今(いま) こゝに鼻(はな)かみをわすれ侍れは。とりてまかり 帰(かへ)らんなとかつけ事【注②】いふを。にらみもそれと。す い【推】しなから岩木(いはき)ならねはだまさるゝかほせる もゝのなれたるわざにや。竹斎はうちへ入 今日(こんにち)は 【注① 前もってこうありたいと願っていること。】 【注② かづけごと=他の事を口実にすること。】