翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

竹斎狂歌物語 3巻 - 翻刻

竹斎狂歌物語 3巻 - ページ 35

ページ: 35

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【右丁】 すぎこしかたを見かへれは。こ高(たか)き山に堂(だう) 搭(た[う])の見ゆるは。いづれと打(うち)とへば。にらみの介は 承(うけたまは)り。しやうこは寺(てら)のかいさん所。いけがみ也と こたゆるも妙(めう)な事にそきこえける。後世(ごせ)の 事をもしらぬ身はかなしきかなかは打わ たり。主(しう)にをくれるにらみの介。里(さと)の名(な)に あふとつかはとはしりまはれど。くたびれに あとにだたりと下(さが)りぬる。ふちさはこはた ひらづかや。大いその松風に心なき身にも あはれはしられけるしぎたつさはの夕(ゆふ)ぐれに 【左丁】 さがみのふちうほどちかき。をとに聞(きゝ)ぬるい にしへのとらがしるしのはか”所。遊女(ゆふぢよ)なれどもやさ しくて。そがとのになさけ有。かのすけなり もすりきれるふるきじゆずをはとり出し。 我等(われら)と同(おな)じ身のうへと狂念仏(きやうねんぶつ)になみだぐみ をだはらになりぬれと。やく代(だい)とてもとらざ れはくすりときくもういらうや。ほのかに月 もさしいづるはこねのごんげんふしおがみ此 おんてらのたから物に。かのときむねすけつ ねをうちたりししやくどうつくりときく