翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

竹斎狂歌物語 3巻 - 翻刻

竹斎狂歌物語 3巻 - ページ 37

ページ: 37

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【右丁】 覚(おほえ)けん。にらみ立(たち)よりいふやうは。此 明神(みやうじん)[と] 申すは別而(へつして)霊験(れいけん)あらたにて。むかし伊豆守(いつのかみ) 実綱(さねつな)ひでりをうれへ給しを。能因法師(のういんほうし)と いへるなん一しゆよみ聞(きこ)えし。和哥(わか)の徳(とく)によ りにはかに雨(あめ)ふり下(くだ)りつ■。草木(さうもく)色(いろ)をなを し。また能筆(のうひつ)の佐理(さり)といへるなん。にしのうみ より伊予(いよ)のくにゝいたり侍し折(おり)ふし。なみ風(かぜ) あらく吹(ふき)。たてゝふね出すべきたよりもなかり しに。其夜(そのよ)此明神ゆめの御ちかひに。神前(しんぜん)の額(かく) をみづからかき佐理(さり)にかくべきよし。御 告(つげ)まし 【左丁】 ませは。佐理 奇異(きい)のおもひをなし給ひ。その まゝかきてかけ給へは。やがてなみかぜしづまり はやともづなときものし。風のまに〳〵こぎ 出てけるとかやその額(がく) ̄ニ曰(いはく)   日本総鎮守三島大明神 かゝるためしもくらからぬ。宮(みや)井なれとも。能(のう) 因(いん)法師は古今(ここん)独歩(とつほ)のうたの作者(さくしや)。佐理(さりは) ̄ハ本朝(ほんてう) 無双(ぶさう)の能書(のうしよ)なれば。我等が今 手向(たむく)る言(こと)の 葉(は)□□□□のまねのからすなるべけれども 其心ざしは同じきとて。御代(みよ)太平(たいへい)のすみをす