翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

竹斎狂歌物語 3巻 - 翻刻

竹斎狂歌物語 3巻 - ページ 40

ページ: 40

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【右丁】 も田子(たご)のうらなみ見わたせば。をきには□ けきうらなみの。こぎゆくあとのしらな□【みヵ】 は。けに世の中のたとへにも。引てかへれる夕し ほのしほたれ衣 袖(そて)さむく。かんばらすぐれは ゆいのはま。むかし此所にてしゆめのもり久(ひさ)と 聞(きこえ)しさふらひ。今はの秋の小(こ)からしに。露(つゆ)の命(いのち) もきゆるを。年(とし)ころたのみし清水(きよみつ)のをとはの 瀧(たき)のしら糸(いと)のなかれてふかき御ちかひの。臨(りん) 刑(きやう)欲(よく)寿終(じゆ〳〵)【注】念彼(ねんぴ)観音(くわんをん)の力(ちから)のほとのあらはれ給 ひ。其なんをのがれつゝ。すゑは山路(やまぢ)のきく酒(さけ) 【左丁】 に千とせのよはひをうけもち。一さしまひの 手も。一 天(てん)四 海(かい)のうちのみか。もろこしがはら も此ところなる。さつたとうけをうちすき けにこゝろうや此さかは。おやしらす子(こ) しらずにわかれのみやうじんかへりみる きよみかせきのせき守(もり)も。戸さゝぬ事はさて をきぬ。今は戸さへもなかりける。それより も宿(やど)をかり。里(さと)の名におふねつおきつもの おもふ身(み)は秋の夜(よ)を。百ばい長(なが)く覚(おぼ)えつゝ にらみの介と竹斎と。主従(しう〴〵)二人 断頭話(だんずわ)にはら 【注 観音経の一説と思われる。絶は誤記ヵ】