翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

竹斎狂歌物語 3巻 - 翻刻

竹斎狂歌物語 3巻 - ページ 46

ページ: 46

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【右丁】 にらみきゝて。もつともおほせはさる事なれ どもさりなから名馬(めいば)はたらいの間にふせ とも。つねに千 里(り)の心ざしありといふなれ ば。ひたすらとこそのそみける。をんなも さすが岩木(いはき)ならねば。一 間(ま)所に立かへり。かざり もあらぬ一おもてとり出し。みねの春風かよふ らし。いづれの尾(お)よりとすががけば。空ゆく かりもかへるべし。其 後(のち)かるくひねりて。ゆる くをさへはしめは霓裳(けいしやう)。後(のち)は六 幺(よう) 大 絃(けんは) 嘈々(さう〳〵として)如(ことし)_二急雨(むらさめの)_一 小 絃(けんは)切々(せつ〳〵として)如(ことし)_二私語(さゝめことの)_一かのこゑなきと 【左丁】 きは。なをなさけありとや。かくときうつ るまに。鶏鳴(けいめい)あかつきをときなへば。いつも 名こりはつきせねどなをかきりあるた ひのそら。あけゆくよはともろともに。みや このかたへおもむくにも。心はあとにとまり ぬる。もしまたみやこがたへものほり。もの したまはゞ。かならず御たづねにも。あづかり まほしけれなど。ねもころにちぎらんと。立 かへらんとしたりけれは。人の家(いゑ)にてはなかり けり露(つゆ)をきまがふくさむらにぞおはしける