翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

竹斎狂歌物語 3巻 - 翻刻

竹斎狂歌物語 3巻 - ページ 5

ページ: 5

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     竹斎上            二 こそかへす〳〵も神妙(しんべう)の至(いた)りなれ。われ〳〵たれば なんぢもなんぢたりいそきみやこへのぼるへし 旅(たひ)の用意(ようい)をせよとある、にらみ聞(きゝ)て心に思(おも) へらく。かやうのときならでは。人にいけんもなら ぬものなれは、此たひきみを心よくいさめはや と思ひいひ侍しは。其事にて候。都(みやこ)へ御のぼり あらんよし仰(おほせ)らるれども。名にしおふおはし まさされは何(なに)をかきんちやくのあるじとしまい らせん。此ふんにてはのほるべきたよりなく候 【左丁】 かくなりはつるといへる。我君(わかきみ)のかくご。あしく ものことに。へつらはぬかほにて。人ましりも うすきゆへなり、今まての御 思案(しあん)をはらり と引(ひき)かへ。たのしき人によりそひ、猶も御ひげ のちりの世にとり〳〵の。才覚(さいかく)をめくらし 給(たまひ)ひ。【語尾の重複】たとひあたなる、しのひありきなりとも しる人にあひたるときは、只(たゝ)今(いま)はそんしやう【存生】 そこへ朝(あさ)みやくにまかる。又は急病人(きうびやうにん)あれは とりあへすなと仰(おほせ)らるゝ物ならは。しりたる 人は、今こそ竹斎 老(らう)のりやうぢ、専(もつはら)にて。つゆ