翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

竹斎狂歌物語 3巻 - 翻刻

竹斎狂歌物語 3巻 - ページ 9

ページ: 9

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【右丁】。 て申入へきたよりもあらねは。御出を。う かゞひきのふよりこれに。つめかけ侍る也 とあれば。長者きこしめし。なににらみとの かや。われらも竹斎 老(らう)の事は。内(ない)々 聞及(きゝをよ)ひ 侍(はんへ)る也かたりたき事あらは、こなたへ来(きた)り 給(たま)へやとて。ともにひろまに入しかは。にらみ の介まづかたりていはく、こゝにひんなる女(をんな) 有。ひるはよのいとなみにひまなく。ゆふへに をよひて紡績(はうせき)のわさつとめんとすれと■【もヵ】 てらすへきあふらなし。其となりにうとく成(なる) 【左丁】 もの有。ひるはひねもそ。【注】しゆゑんに長(ちやう)し。夜(よ) になれは。ともしひあかくかゝけ。いたつらにを る。此 貧女(ひんによ)福(ふく)人にかたりていはく。我(われ)其方(そのはう)の 火(ひ)のかけをかうふり。夜るのわさつとめ侍(さふらは)ん とこふ。これ長者(ちやうしや)のともし火(ひ)に。さまたくる 事なくて。貧女(ひんによ)はいとなみをつとむ長者 も我(われ)にともし火(ひ)をかし給はれといふ。長者 聞てしかり。我にらみとのに。ともし火をか さん。実義(しつぎ)をあかし給へといふ。其 時(とき)にらみの すけ。我たのみたる人。今度(こんど)みやこへのほるに 【注 「みねもす」の変化した語。】