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ゆみ。妹背(いもせ)の中に子をもうけ武勇(ぶゆう)を子孫(しそん)に伝へ
との。ゑいりよ也との給へは。惟茂は身に余り冥加(みようが)にあ
まる悦びを。何と奏(そう)せん詞もなく世継御前は嬉し
げに。見かはすめもと色ふかき御所の女中の花心。うらやむ
もあり妬(ねたむ)も有惟茂が矢さきには。変化は物か及び
なき内裏(だいり)上らうしとめしは。げに精(せい)兵の手きゝやと
其名をあげし〽九重や。柳桜を。こきまぜて。錦の
小路(こうぢ)の中納言 冬通卿(ふゆみちきやう)のひとり姫。珍瓏(たまゆら)君はかくれなき
公家(くげ)一ばんの美人草(びじんさう)。くさのゆかりの草むすび。彼惟
茂といつの間についことづてのかけ橋を。渡りぞめせし文
玉づさ恋の山々かさなりて殿御(とのご)よ妻よの約束(やくそく)を。
つき〳〵お部(へ)やの人ならで人にもらさぬねやのとや。
一条 表(おもて)の物見の亭(ちん)気のむすぼれも時津(ときつ)風。
はれやかに見渡し給ひ。なふ〳〵能(よい)日和(ひより)ではないかひの。う