翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

紅葉狩剱本地 - 翻刻

紅葉狩剱本地 - ページ 15

ページ: 15

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〳〵遊はせ。なんと腰元(こしもと)衆。あの景(けい)のよい吉田しら 川山。春はつゝじやわらび折。秋は栗(くり)などひろふたり 面白からふしや有まいか。いや申お局(つぼね)様。何よりかより 惟茂様の境内(けいだい)の松茸(まつたけ)が見事なげな。とにかくに 御 果報(くはほう)なお姫さまじやと笑ひける。姫君もにこ 〳〵とあれ人々。さきにから此 築地(ついじ)のまへいろ〳〵の。 進物持て行通ふけふはいか成 祝(いわひ)日ぞ。何事やらんと の給へはあれも皆惟茂様への進上 内裏(だいり)の変化(へんげ)を退(たい) 治(ぢ)有将軍の位(くらゐ)にのぼり給ふ御祝義。御一家は申に及ず 公家武家のもてはやし。お出入 商人(あきんど)御用聞。職(しよく)人迄我も〳〵 と進上物。此中から引もきらずと云所へ五十計の使者男いため 付たる出立のひんとそつたる朱(しゆ)ざやの刀 赤(あか)がね作の月代(さかやき)に。 白髪(しらが)まじりの五たい付下人に持せし折紙の。御太刀一 腰(よう)金 馬代(ばだい)【注】四百石は見へ渡り慥(たしか)に武家(ぶけ)とぞしられけるそれ〳〵 【注 金馬代(きんばだい)=献上馬の代りとして贈った大判一枚。】