翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

紅葉狩剱本地 - 翻刻

紅葉狩剱本地 - ページ 47

ページ: 47

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くれた忝い。はなぶへの返礼(へんれい)は咽(のど)ぶへに受とれと。引起してさか手に取 息(いき)のつがひ むな板を。続(つゞけ)様に七つ八つ突(つか)れてあへなくしゝてけり。相図(あいづ)のふへのかくし勢取 まかれてはことやかましし。打ちらして埒明んと垣(かき)にむかつてふへ取 直(なお)し。高音(たかね)を吹 て吹そらす諸任すはやしすましたり。時分はよしと十人計打つれてとつといる。思ひの外 に金剛兵衛が力士立はつと計にげてんしてすゝみ兼てひかへしが。《割書:エヽ|》口 惜(おし)くもし 損(そん)ぜし。某は無体(むたい)に込入世継ごぜんをばいとらん。金剛兵衛を討とれと云捨 おくに飛で入らんとする所へ。おもだか次郎ぬか〳〵と出諸任がむなくら取 て突(つき)のけ。《割書:ヤア|》珍しい諸任。世継ごぜんは勅諚によつて主くん惟茂のつまじや 人と存ぜしに。扨は御辺のおか様か。めでたい〳〵祝(いわ)ふて水を参らせんと。五尺計 掘入たる小山のごとき手水鉢(てうづはち)かろ〳〵と指上る。金剛兵衛声をかけ暫く候 おもだか殿。水祝より先御 祝言(しうげん)の夜の石のいわひ。我から先といふよりはやく。 八尺余りの立石ゑいといふてすつと上《割書:サア|》水からか石からか但水石一時かと。追廻し追 まくり声を合て投付れば。先にすゝみし十余人みぢんに成てそ失せにける。 さすがの諸任気を失ひ女房いらぬ女房も去(さる)。こつちもさる去とはゆるせ