翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

紅葉狩剱本地 - 翻刻

紅葉狩剱本地 - ページ 56

ページ: 56

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またず一門 蓮(はちす)に道引給へ。なむあみだ仏と引 起(おこ)しとゞめをぐつと さしもくさ。伊吹山へとこがれ行道たと。〳〵し《割書:エイ〳〵|》。手枕〳〵 かたたるござるにひと火すへたや切もぐさ。《割書:サンヤレ〳〵|》。のぼりか下りか 飛脚(ひきやく)文箱足に三 里(り)のたゆる間も。《割書:サンヤレ〳〵|》さんさつけやれ。 手杵(てぎね)かちきね気がるな男の。気もあさ〳〵につれそへば。 かくが心ももみぬきもぐさ。伊吹の里にむかしより。刈(かれ)共つきぬ させもぐさ身 過(すぎ)は草の種(たね)ならし。夫婦 臼(うす)ばたに息やすめ。 なふ久作さま。こなたひとりは何してもゆるりつと過かねぬ身を持 て。女房子ゆへにかんぱうくづし浮くらう。去ながらまあ四五年。 あの万虎が十二三に成迄じや。持て出た果報(くはほう)でなん万両 もうけふやら。かねとて名ざして持ね共あの子があればこちや かね持。あまり身体(しんだい)に気をもんで煩(わづら)ふて下さんなと。せなかさす つていひければ。ほんにあのよな子をうむはかねうむとおなじ事。 そなたの胎内(たいない)は銀山じや。おれも随分(ずいぶん)せい出して。まひとり