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秋にあふみぢの。めいしよ〳〵をそのまゝに。こすいにう
つすうつし絵とうつして人にかたる迄。我あふぎにも
かしははらあふ夜の夢はいつ迄も。さまさで見ばや
さめがゐの水はせかれてよどむ共。我はとゞめじふはの
せき。たび行人も立わかれ。いなばの山や。みやぢやま
草木もそめしあさぎぬの。きそのみさかに
さしかゝりしなのぢ。にこそ〽つきたまふ
面白や比は長月はつか余り。四方のこずゑも色々
ににしきを色どる夕しぐれ。ぬれてや鹿のひとり
なく声をしるべの狩衣(かりころも)げにおもしろきけしきかな。
花のふゞきの雪ならではらはぬ袖につもりては。五色の
雪とふる紅葉。わけつゝ行は錦(にしき)着(き)て家に帰ると。
人や見るらんと。朱買臣(しゆばいじん)がむかしを読(よみ)し。哥の心に
似たるぞや。それはもろこし会稽(くはいけい)山爰は信州(しんしう)戸隠(とんかく)【?】