翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

紅葉狩剱本地 - 翻刻

紅葉狩剱本地 - ページ 77

ページ: 77

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山。今惟茂が身にたぐへのぞみをかなへ二度都に帰るべき。 しるしを染てますらをか。やたけ心の梓(あつさ)弓。ゑびらの矢さへ 紅葉して。ともにそめ羽とならの葉の。帝の御めには。龍田 川の秋のゆふへにしき共御覧有。渡らば中や絶(たへ)なんと。 おしみ給ひし御 製(せい)も有。又は古言の。花をふんではおなじ くをしむ花もみぢ。たへず紅葉 青苔(せいたい)の地。ふまではゆかん 方もなしあら。〳〵面(海道)白やな。行ももみぢ葉 戻(もど)るももみぢ 葉。こゝろをそむるも。もみぢ葉。もみぢ葉(は)の影にや どれは。雨にもあらず。雪にもあらず。まして露霜 霰(あられ)にあ らず。乱れて吹おろし袂(たもと)にはらり烏帽子(ゑぼし)にはらり。 はらり〳〵。はら〳〵はつと。風のよせたる朽葉(くちば)落葉の色 も珍らし。《割書:ハアヽ|》聞しにまさつてけはしき山かな。たにふかく。岸 高く。屏風を立たるごとく成に。櫨(はぢ)楓(かへで)蔦(つた)紅葉(もみぢ)。紅錦(こうきん) 繍(しう)の山 黄纐纈(くはうかうけつ)の林(はやし)。錦上(きんしやう)に花をしくとはかやうのことをや