翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

紅葉狩剱本地 - 翻刻

紅葉狩剱本地 - ページ 8

ページ: 8

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と名乗つて鳴弦(めいけん)し。矢取て打つがひよつひき はなせば手ごたへして。ひやうはつたとぞ当つたる ゑたりやおふと矢さけびの声。 蟇目(ひきめ)は御殿(ごてん)の 桧皮(ひわだ)にとまり変化(へんげ)はおめきくるしんで。おつる所を 茨菰(おもだか)次郎むんずとくんでしばしが程。ねぢあふ足 音大地もとゞろく計也。茨菰名におふ功(こう)の者ひつ かついて。どうとなげふせ打物ぬいて。さし通きりさば かれ首はちうにまひあがり。四足つばさもさん らんしこくうにとんでうせけれは。御脳 平癒(へいゆう)忽(たちまち)に 風おさまつてはるゝ夜の。廿日余の月きよく 夜の明たるがごとくにて。宮中悦び声々にいたり や惟茂したりやおもだか。こゝんぶさうの弓取やと いさみ賑(にぎは)ひ給ひけり。関白(くはんばく)教通(よしみち)公御はしにたち出 惟茂が弓箭(きうせん)の徳。ゑいかん浅からず将軍の官(くわん)に任(にん)