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ぞうよ〽扨は御身は狩(かり)人か〽狩(かり)人ならねば射(ゐ)ぬ物か。花
ふみちらす鶯(うくひす)をうたんといひし人も有。猿丸(さるまる)太夫か悲(かな)しみし。
色よきもみぢをふみちらす鹿ゐとめんための弓ぞとよ。異(ゐ)
国の楊雄(よゆう)は百歩に柳の葉をたれて。百矢をはづさず
空とぶ鳫(かり)を射ておとす〽それは柳〽是は栬〽それは鳫
かね〽是はさをしか。名を聞よりもいで物見せんさおしか
とて。はいたる沓(くつ)をふんぬいで大口のそばたかく。狩衣(かり)の袖を
うつかたぬいて。紅葉の木影(こかけ)にねらひ寄て。よつひきひやう
どゐはやと思へ共。仏のおしへの殺生戒(せつしやうかい)をばやふるまし。
打とけて酒をくまふよ〽おもしろや劉伯倫(りうはくりん)がもて遊(あそ)び。
今爰に汲やくめ〽晋の七 賢(けん)がたのしみ〽かさねて爰に汲
やくめ。〽是成山水の岩ほにかゝる瀧(たき)の白糸くるり〳〵と。
山もめくるや雲もくる〳〵。めぐる盃(さかづき)数も忘るゝ我身
も忘(わす)れて酔(ゑひ)心地。只おもしろいよの木の葉のいろより