翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

紅葉狩剱本地 - 翻刻

紅葉狩剱本地 - ページ 82

ページ: 82

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鬼形(ききよう)とへんしおろか也惟茂。大内にて我けんぞくを矢先 にかけし其恨。みぢんになさんと踊(おどり)かゝるを太刀ぬきそばめ。 切はらへ共事共せず。かうべをつかんであがらんとす引おろしてつ かんとす〽山谷一どに鳴動(しんどう)して雲きりくらきその中に。月共 なく星共なく一団の野火(やくは)顕(あらは)れ出。こがね作の太刀一ふり 紅葉の枝にかゝると見へしが。此太刀みづからぬけ出て。鬼神 のうへにはためき渡りひらめきかゝつて〽追散らし追はらふ 剣(つるぎ)の光 紅葉(かうよう)八葉みほこのはさき。やいばのけんそう威力(ゐりき)に 恐(おそ)れて飛行を失(うしな)ひ〽朝日に霜と消(きへ)行鬼神。剣は 鞘(さや)におさまる山風。梢(こずへ)に其まゝ残りし太刀のかざりの 金玉。紅葉のてり葉もかゝやき渡つて山路の草木かくや くたり〽惟茂ぼうぜんとしてあら浅ましや我ながら。無明(むみやう) の酒の酔(ゑひ)心 現(うつゝ)共なき変化(へんけ)の形(かたち)。あらたなりける利剣(りけん)の徳 と。梢をみれは有つる太刀のましますそや天のさづくる名