翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

紅葉狩剱本地 - 翻刻

紅葉狩剱本地 - ページ 84

ページ: 84

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いふ事な。我こそかくれもなき余五将軍平の惟茂。価(あたい)は 望にまかすべし〽うたての事なの給ひそ。あまたの命にかへし 太刀。たとへ千金万金も命にあたひの有べきか。のぞみとは 影たのむ。譜代(ふだい)のお主の身のうへと。いひさしてこそ歎けれ。 〽猶もふしんは晴(はれ)やらす我も太刀を尋る身。おことが主人の氏 名乗妻や子の身のうへくはしくかたれとの給へは〽とはれてかくと かたるにもいとゝお主の櫨(はぢ)紅葉(もみぢ)色に出すもつゝましく。わき てそれとは伊吹山。蓬に麻(あさ)の夫婦の中。あたりにちかき不 破(は)のせき。人めの関をしのぎこしもとは互(たがひ)の忍ひ合。狂ひ合たる から猫(ねこ)の。お主の膝(ひざ)もとなつかしく。御 恩(おん)をいつかおくらんと身こそ まつしき暮しにも。心をすくに世をわたる。竹の子は猶おやま さり鳶(とび)が産(うん)だる鷹(たか)の羽の。はがひの下に立返り奉公(はうこう)さ せんおとなになれと立年月もたくりくる。三 ̄ツ で髪置五 ̄ツ で袴(はかま) 着。六 ̄ツ で寺入あげる手本の数々は。七 ̄ツ いろはの手よは七つ。