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新羅(しんら)百済(はくさい)高麗(かうらい)国の。あらきゑひすを爰に追つめかしこに
おひ。追つめ〳〵責(せめ)ほろほして。帰る波風やす〳〵と。正八幡をうみ給ふ。
扨こそ三国和合(わがう)して。龍宮城(りうぐうじやう)より嫁(よめ)君めとり狛(こま)の冷人(れいじん)舞楽(ぶがく)を
奏(そう)しくれは〽あやはの二人の織(をり)姫きたりんりんず。きんらん
どんすを織ひろめ。詩書(ししよ)礼楽(れいがく)の道ひろき。聖(ひじり)のふみも渡りきて。
上にめくみのまつりごと万民徳にうるをひて。風雨(ふうう)随時(ずいじ)に治(おさま)る事
此御太刀の威徳(いとく)ぞとて。太平国の文字によつて平国の。御剣と申奉る。
実有がたや是ぞ我尋る太刀。のぞみをかなへ得さすへし。たのむ
主君の名乗はいかに〽今は何をかつゝむへき侍所の預(あつかり)鷹巣(たかのす)の
帯刀太郎 広房(ひろふさ)。主君の若君房若殿 麓(ふもと)にたゝずみおはし
ます。今爰にさそふべし世にたてゝたべ惟茂卿〽正八幡もせう
らんあれ此 契約(けいやく)はたがふまし〽嬉しや有がたや。今は迷ひの霧
はれて〽さとりにいれや戸隠(とがくし)山〽山かせ〽谷風さ。さ。さつとし
て。木の葉かくれをよく見れば形(かたち)は。秋の露きへ。〳〵として