翻刻
そとの味(あちは)ひにより又は味(あちはい)の厚(あつさ)とうすきとのか
はり又はにほひの加うばしひぞからくさいぞな
とゝ云(いふ)にても考(かんがへ)ありて此(この)ものは是々(これ〳〵)の物(もの)にて
此病(このやまひ)にはきくなりと能々(よく〳〵)/吟味(ぎんみ)あるへき事を
書(かき)し也/何(なに)やらんゑしれぬ薬(くすり)どものはやりまは
里て其物(そのもの)は何(なに)ぞと問(とへ)は何哉覧(なにやらん)しれずそれ
ゆへに/此道理(このたうり)ありてきくといふ事も埒(らち)あかず
たゝむほうに/是(これ)は唐南蛮(からなんばん)よりわたりて
万病(まんびよう)に/能薬(よきくすり)と計(ばかり)にて其吟味(そのぎんみ)たしかならさる
をそしる心なるへし古紙子畳(ふるかみこたゝみ)のさむさを屋
めしは其物(そのもの)も其理(そのり)も慥(たしか)なる所(ところ)をのへし也
たとへは秤(はかり)のをもりは物(もの)をかけぬる時(とき)に下へ