翻刻
先以(まつもつて)/素問(そもん)に/病(やまひ)を治(ぢ)するは必其本(かならすそのもと)をもとむと
云(いふ)て第(だい)一の本(もと)と云(いふ)は陰陽(ゐんやう)のさた又は何たる子(し)
細(さい)ありて煩(わつらひ)ぞと其煩(そのわつらひ)/出(いだ)しの本(もと)を相尋(あひたづね)るが療(りやう)
治(ぢ)の本(もと)をもとむると云(いふ)もの也/其本(そのもと)はたつねもせ
いて目(め)を煩(わつらはふ)ほとにとて目(め)の療治(りやうぢ)耳かゝるは
ひかことなり是(これ)はせんくずが目(め)に入て目(め)の病(やまひ)
とはなるなれは病(やまひ)の/本(もと)はせんくずなりその
せんくずを取(とり)出をは末(すへ)の枝葉(ゑだは)の病(やまひ)はなをさね
ともなをる也堂とへは庭(にわ)に/草(くさ)かはへてわるい
とて葉(は)をむしれ共又はゆる此はゆるは根(ね)か有(ある)
ゆへに又ははへ〳〵するほとに根(ね)をとりてすて
ぬれははゆへき根(ね)なし是目(これめ)の煩(わつらひ)になるせん
くつを取出すがことしかくのこときを病(やまひ)を治(ぢ)する
は必(かならす)/其本(そのもと)をもとむといふ也/煩(わつらひ)の子細(しさい)は尋(たつね)も見(み)
付もせいてたとへは腹(はら)かいたけれは我も〳〵と
虫薬計(むしくすりばかり)を用(もちゆう)やうにするは右の通(とをり)目の煩(わつらひ)なる
ほとにとてせんくつのせんさくもなしに目いしや
にかゝるがことし其/腹(はら)の痛(いたみ)は虫(むし)か食傷(志よくしやう)か或(あるひ)は
ひへたるか或(あるひ)は/疝気(せんき)かなとゝ病(やまひ)の本(もと)をよく〳〵
吟味(ぎんみ)し定(さため)て薬(くすり)を用ゆれは其まくなをると
いへり病も因(よつ)てをこる所あり乱も因(よつ)て於
こる所有とてそれ〳〵の子細(しさい)ありたとへは喧嘩(けんくわ)
口論(こうろん)するに是は何たる事からをこりたるけん
くはそと其/子細(しさい)を相尋(あいたつね)してそれ〳〵に/扱(あつか)ひ