翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

竹斎療治之評判 2巻 - 翻刻

竹斎療治之評判 2巻 - ページ 3

ページ: 3

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かたあり又(また)は学文(かくもん)をもよくととめたる医師(いしや)尓て 療治(りやうぢ)はしかも上手なりしがすこし思ひより の下心ありて此草子書(このさうしかく)れしと語(かた)る人も有(あり) それはとまれかくまれもろこしの事を思ひ合 する事あり三山の菁京(しやうけい)といひし人/軒岐救(けんききう) 正論(せいろん)の書(しよ)をあらはしていしやの鏡(かゞみ)又は病人方(びよう尓んかた) の鏡(かゞみ)を書て唐(もろこし)の医者(いしや)の心ざまのよしあし 或(ある日)は世(よ)わたりのてたてに/見分(みぶん)を控川 とて大/名高家(みやうかうけ)へ出入(いでいり)をなす心底(しんてい)/色(いろ)々の有様(ありさま) 何角(なにか)につゐて十二三いろの/鏡(かゞみ)を書て医者(いしや) に/段々(だん〳〵)の様子(やうす)ある事をしるしてあしき事 をしかりけり人のあしき事をおほひかくし人 のよき事をはあけて不むるならひなる尓い かなる事にかくはしかるそといへは昔(むかし)/黄帝(くはうてい) 岐伯(きはく)の道(みち)ある事をしりて其道にそむくとも がらの事は何(なに)ともおもはぬゆへにしかるといへり 彼(かの)心ざまあしきいしや此鏡によりてみれは我 なりふり善悪黒白(ぜんあくこくびやく)あきらかに見ゆるなれば そこにて其(その)あしき所をなをす様(やう)にして医(い) 道(だう)の能道(よきみち)へは是々(これ〳〵)此方かよきぞと大/声(こゑ)によば はりてあしき道へゆく人をよひかへして首(かうべ) をふりむかするなり先/菁京(しやうけい)はいしやのわづらひ をなをすといへりそれはなぜになれは医者(いしや) 一人して一代に千万人の病人(びよう尓ん)をなをすにすれ