翻刻
はいしやのあしきをひとりなをせは病人を千万
人なをしたると同し事也又いしやのあしき
を千万人なをして能(よき)医者にすれば万々人
恒河砂(かうがしや)の病人をなをすと同し事なるゆへ
にいしやの心をなをさんために医者のあ
し起事をさんみやう佐がしてかの鏡(かゞみ)にかき
ちらし多りさて菁京(しやうけい)盤/陽(あらハ)にその人の悪(あく)を
取出(とりいだ)してしかりこの/竹斎(ちくさい)はうらはらにて陰(ひそか)
尓しかる心を内(うち)にふくみてかき外(ほか)は佐々里と
浮世(うきよ)のはなしにかくなり能(よく)も心得(こゝろへ)たる人と見へ
たり右(みぎ)のしやうけいの鏡(かゞみ)又は見聞(みきゝ)たるところ
をもつて竹斎療治(ちくさいりやうぢ)を評(ひよう)する物也とる人は